たでじゅんこれくしょん
蓼 純 collection
「虫明焼について・蓼純の虫明焼半可通」の頁で、お話いたしました
虫明焼徳利の写真を続いて ご覧ください。
虫明焼徳利としては、古いものです。
ずっしりと安定の良い徳利です。
両脇の徳利は一対と言うか、同じ時に焼かれたものです。
3本とも窯変(ようへん)が出ています。
窯変とは、窯の内部で薪の炎によって釉薬が偶然に変化したものです。
色ムラと言えば色ムラなのですが、趣があると感じていただきたいです ☆
現代作家のなかには、釉薬を二種類使って色ムラを作り、窯変だと言っている
方もいますが、それは窯変ではありません ☆
一種類の釉薬が、酸化炎、還元炎により窯の中で自然に変化したのが窯変です。
この徳利は、鉄釉を掛けたものです。
夕方の夕(ゆう)を 一文字だけ書いたハイセンスな徳利です。
哀愁を帯びた色、姿、・・・
だと思ったのですが、カタカナの「タ」でした ☆
哀愁は帯びていません ☆
「虫明焼について 蓼純の虫明焼半可通」の頁では、
梅の花の絵付けの掛分け徳利をお見せいたしましたが、
これはゴス(染め付け)で 竹を描いています。
つぎは菊の絵付けです。
左側の掛分け徳利は染め付け、右側は鉄釉(銹絵)で菊を描いています。
掛分け徳利には、四君子(蘭・竹・菊・梅)がよく描かれます。
私・蓼純も掛分け徳利を10本ぐらいもっているのですが、
「蘭」の絵付けの徳利は なかったかもしれません。
徳利は他にも まだ 々 あるのですが、今回はこの辺りにしておきます。
「蓼純Collection(たでじゅんこれくしょん)」の頁です。
この頁では、私・蓼純の収集品を紹介しています。
「虫明焼について・蓼純の虫明焼半可通」のページと、関連のあるものを載せています ☆
虫明焼の胎土、釉薬、姿(形)などを感じ取っていただければと思います。
俵万智(たわらまち・歌人)は、
「一人の読者が一首と向き合う。それでいいではないか。
歌が解説を欲しがるとしたら、それは表現の充実が足りないということだ。
読者が解説を欲しがるとしたら、それは感性の充実が足りないということだ」
と言っています。
私・蓼純は、焼き物も同じだと思います。
「一人の愛陶家が一つの焼き物と向き合う。それでいいではないか。
焼き物が解説を欲しがるとしたら、・・・・・・・」
ということで、解説は出来るだけ短くしています。
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